Health & Cureクリニック 赤坂

Health & Cureクリニック 赤坂

院長ブログ

起立性調節障害を得意とするクリニック

医療はクリニックの外で続く ―― 酵素ジュースと家庭でできる栄養ケア 

2026.7.10

起立性調節障害(OD)の治療というと、「クリニックでの診察」や「薬による治療」を思い浮かべる方が多いかもしれません。
しかし「Health&Cureクリニック赤坂」院長の山口里恵は、回復の本当の舞台は家庭の中にあると語ります。

診察室でできることには限りがあります。
食事、腸内環境、栄養状態――それらはすべて、日常生活の中で作られていくものだからです。

では実際に、家庭ではどんなことができるのでしょうか。
そして、なぜ家庭での取り組みが回復に大きく関わるのでしょうか。

今回は、「家庭でできる治療」という視点からの栄養ケアについてお話を伺いました。

治療の半分は「家庭」にある

―― 先生はよく「治療は家庭で続く」とおっしゃいますね

「そうですね。
私はいつも“治療の大部分は家庭で行われている”と思っています。

診察室でできることは、実はそれほど多くありません。
お話を聞いて、検査をして、必要な栄養や生活のアドバイスをお伝えする。

でも、実際に体を変えていくのは、その後の日々の生活なんですよね。

食事の内容や、腸内環境、栄養状態。
これらはクリニックでは作れません。家庭の中で整っていくものです。

だから私は、診察室の中だけで完結する医療ではなく、
家庭の中で実践できる治療を大切にしています。」

腸内環境を整えるという視点

―― 当院では酵素ジュースをよく取り入れていますよね

「はい。酵素ジュースは、腸内環境を整えるための一つの方法としてお伝えしています。

起立性調節障害のお子さんを診ていると、
やはり腸内環境が乱れているケースがとても多いんです。

腸は“第二の脳”とも言われますが、
実際にセロトニンなどの神経伝達物質の多くは腸で作られています。

腸の状態が悪いと、
・栄養が吸収されにくい
・自律神経が乱れやすい
・気分の落ち込みが起こりやすい

といった状態が起きやすくなるんですね。

酵素ジュースは発酵食品なので、腸内環境を整える助けになります。
しかも美味しくて続けやすいので、お子さんでも取り入れやすいんです。」

まずは「できることから」でいい

―― クリニックに来られないお子さんもいますよね

「そうなんです。
体調が悪くて、そもそもクリニックに来られないお子さんもいます。

そういうときは、親御さんだけが相談に来られることもあります。

もちろんそれでもいいのですが、
私がよくお伝えしているのは、

“まず家庭でできることから始めてみましょう”

ということです。

たとえば酵素ジュースを取り入れてみる。
食事の内容を少し変えてみる。
腸内環境を整える意識を持つ。

それだけでも体は少しずつ変わっていきます。

実際、最近は
外来の前に酵素教室に参加されるご家族もいらっしゃいます。

病院に来ること自体が大きなハードルになっている場合は、
家庭でのケアから始めるのも一つの方法だと思っています。」

回復を早める「栄養」という視点

―― 栄養療法を始めるタイミングも大切なのでしょうか

「そうですね。これは本当に大事なポイントです。

私が診てきた患者さんの中で感じるのは、

症状が出てから治療を始めるまでの期間と、
回復までにかかる期間がだいたい同じくらい

ということが多いんです。

たとえば、
半年放置してしまうと、回復にも半年くらいかかる。

逆に、早い段階で栄養療法を始めると、
回復も早くなることが多いです。

だから、もし迷っている方がいたら、

“もう少し様子を見よう”ではなく
“できることから始めてみよう”

という気持ちで動いていただけるといいなと思っています。」

「家庭の力」が回復をつくる

―― 最後に、保護者の方へメッセージをお願いします

「私は、医師だけが子どもを治せるとは思っていません。

むしろ、回復の中心にいるのはご家族です。

食事を変えること。
生活を整えること。
腸内環境を意識すること。

それらはすべて家庭の中で行われることです。

だからこそ、私は患者さんとご家族を
“治療を一緒に進めるパートナー”だと思っています。

医療はクリニックの中だけで終わるものではありません。
家庭の中で続くことで、はじめて体は変わっていきます。

できることから一つずつ。
一緒に取り組んでいけたら嬉しいですね。」

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