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Health & Cureクリニック 赤坂

当院で対応する症状

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Top当院で対応する症状

不登校、欠席・遅刻が多い

不登校、欠席・遅刻が多い

不登校とは、医学的な診断名ではなく、児童や生徒が心理的・情緒的・身体的、あるいは社会的な要因により登校しない、あるいはしたくてもできない状況にある状態を指します。不登校の背景には、様々な要因が関与していますが、身体症状を伴うケースも少なくありません。

不登校の現状と身体症状

不登校の小中学生の増加が近年、大きな社会問題となっています。文部科学省の統計によると、2023年度には不登校状態にある小中学生の数が34万6482人に上り、これは前年度比で約4万7000人、15%の増加となり、過去最多の数値を記録しました。このうち、小学生が13万370人で10年前の5倍、中学生が21万6112人で10年前の2.2倍に増加しています。また、高校生も3年連続で増加し、6万8770人に達しています。

不登校の原因には、いじめや人間関係、家庭環境など精神的な問題が含まれますが、身体的な症状が関与しているケースも多く見られます。たとえば、当院においても、不登校状態にある子どもの約半数が起立性調節障害(OD)を併発しているほか、過敏視聴症候群や機能性頭痛などの心身症を抱えている場合も多くあります。こうした身体症状が、不登校の根本原因となっている可能性も否定できず、医療機関での正確な評価が求められます。

小児科医療の対応と当院のサポート

不登校の子どもが最初に休み始めた際、多くのケースで何らかの身体症状を訴え、医療機関を受診しています。しかし一般的に、小児科医の多くは、不登校のような心理的・情緒的な問題は専門領域外と捉える傾向にあり、主に身体疾患の除外診断が行われるのみで終わる場合が少なくありません。その結果、医療的な継続サポートが提供されないことが多く、多くの子どもが原因不明の身体症状(不定愁訴)を訴え続けている状況に対して、家族や学校もどのように対応すべきか戸惑いを感じる場面が多く見受けられます。

当院では、小児科医としての役割を踏まえ、これらの身体症状を丁寧に診療・治療しつつ、不登校の背景にある身体的・精神的な要因にも配慮してサポートを行っております。特に、ご本人とご家族の気持ちを最優先に考え、医療機関での対応が終了した後も必要なサポートを提供し、家族や学校と連携しながら不登校の解決に向けた支援を続けてまいります。

不登校の原因として考えられる疾患

不登校の背景には様々な原因が考えられますが、身体的な疾患が隠れている場合もあります。以下に、注意が必要な代表的な疾患を挙げます。

鉄欠乏性貧血

鉄欠乏性貧血は、体内の鉄分不足によって酸素運搬が滞り、全身が酸欠状態になることで不調を引き起こします。一般的にはヘモグロビン(Hb)値に基づいて診断されますが、当院ではフェリチン値やMCV、TIBCといった他の数値も総合的に判断し、さらに診断的治療を通じて慎重に評価を行います。鉄分は酸素運搬だけでなく、ドーパミンやセロトニンなどの神経伝達物質の生成にも重要な役割を果たしており、鉄不足によって精神的に不安定になりやすく、自律神経の乱れにもつながります。このような状態は、朝起きられない、登校が難しいといった症状を引き起こす要因となります。当院では症状に応じて鉄剤の処方も行い、体調の改善を図ります。

うつ病やその他の精神疾患

不登校の原因として、うつ病やその他の精神疾患も考えられます。うつ病は、気分が落ち込み、意欲が低下し、日常生活にも影響を及ぼす病気で、100人中6人が生涯に経験するとされています。特徴的な症状には、食欲や睡眠の変化、倦怠感、頭痛、動悸などがあり、こうした症状が重なると学校生活が難しくなります。うつ病の背景には、ストレスや心身の負担が影響することが多く、長期的な治療とサポートが重要です。

発達障害

発達障害は、脳機能の発達に関わる障害で、注意欠陥多動性障害(ADHD)や広汎性発達障害、学習障害などが含まれます。発達障害のあるお子さんは、情緒不安定や睡眠障害を併発しやすく、特に朝の目覚めや学校生活に影響を与えることが多くあります。睡眠と覚醒を調節する機能の不全や、セロトニン不足が関連しているとされ、こうした要因が不登校の一因となる場合があります。

甲状腺機能異常

甲状腺ホルモンは、代謝の調整や体温の維持、自律神経の調整に重要な役割を果たしています。甲状腺の機能が低下すると代謝が落ち、睡眠を十分に取っても疲労が取れにくく、朝の目覚めが悪くなることがあります。逆に甲状腺機能亢進症では夜の睡眠が浅くなり、昼夜逆転しやすくなり、登校が難しくなることもあります。

副腎機能低下

副腎皮質から分泌されるコルチゾールは、ストレスから体を守り、血圧や血糖値の調整に必要なホルモンです。しかし、過度なストレスや栄養不足が続くと、コルチゾールの分泌が不安定になり、慢性的な疲労や朝の起床困難といった症状を引き起こします。副腎機能低下が疑われる場合には、慎重な検査とサポートが求められます。

その他の疾患

このほかにも、脳腫瘍や心臓病、膠原病、睡眠時無呼吸症候群といった疾患が隠れていることもあります。これらの疾患は、それぞれ特有の症状を伴うため、適切な医療機関での診断が重要です。

治療と栄養指導

当院では、不登校を伴う症状の改善を目指して、栄養療法を基本とした治療を提供しています。すべての患者様に対してプロテインや鉄分の摂取を指導し、栄養状態を整えることで、身体の不調を根本から改善することを目指しています。たんぱく質と鉄分は、神経伝達物質であるセロトニンやドーパミンの生成に不可欠な要素です。これまでの臨床経験でも、これらの栄養素を補うことで身体症状が軽減され、精神的な安定が得られるケースが多く見られます。

さらに、腸内環境の改善にも着目し、「腸脳相関」の観点からプロバイオティクスを積極的に取り入れています。腸脳相関とは、腸と脳が互いに影響を及ぼし合うメカニズムを指し、近年の研究により、腸内環境が精神的な健康やストレス反応に大きく関与していることが明らかになっています。例えば、強いストレスを感じるとお腹が痛くなったり、緊張時に胃が重く感じたりすることは、この腸脳相関によるものです。

プロバイオティクスとは、腸内の善玉菌を増やし、腸内フローラ(腸内細菌のバランス)を整えるための有用な細菌やサプリメントを指します。腸内フローラが整うと、腸内での消化・吸収がスムーズになるだけでなく、腸で生成されるセロトニンなどの物質が脳に良い影響を与え、精神の安定やストレス耐性の向上につながると考えられています。当院では、腸内環境を整えたいと希望される方に、適切なプロバイオティクスの選択や摂取方法についてもアドバイスし、より包括的なアプローチで体調改善をサポートしています。

栄養療法の効果が現れるまでには個人差がありますが、早い方では1週間程度で症状の軽減を感じられることもあります。一般的には3か月ほど経過することで、多くの患者様が初診時よりも体調が改善したと実感されています。また、プロテインが飲みづらい、錠剤が苦手、偏食が強いなど、栄養摂取に関する不安や抵抗がある方には、患者様やご家族とともに解決策を考え、無理なく継続できる方法を一緒に見つけていきます。さらに、周囲のサポートも重要であるため、親御様や学校関係者への説明やサポートも行い、不登校の改善に向けた環境作りのお手伝いもしています。

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