朝起きられなかった日々から、毎日登校できる生活へ
患者様の体験談
初診時の症状と状況
症状: 朝起きられず、体調不良で動けない日が多くありました。
登校状況: 週1~2回の登校がやっとで、朝から登校するのは難しい状態でした。
体調の点数: 2(0が全く不調、10が元気いっぱいの基準)
ご家族の言葉:
「朝起きるのがとても辛く、ベッドから出ることさえ難しい日々が続いていました。学校に行ける日もありましたが、体が重く、授業に集中するのも大変でした。」
治療の経過と改善の様子
治療開始後、栄養療法を取り入れてから3ヶ月ほどで少しずつ体調に改善が見られるようになりました。ご家族も、「毎朝起きるのが辛かった息子が、少しずつ自分からベッドを出て、朝ごはんを食べられるようになりました」と喜びの声を寄せてくださいました。
体調の点数は、初診時の2から現在は8にまで改善しています。
「体調の良い日が増え、学校へ行くことが当たり前になりました」とご本人も話しています。
現在の症状と状況
症状: 天候の変化や疲れが溜まったときに体調に波が出ることはあるものの、全体として安定しています。
登校状況: 休まずに登校できるまでに回復し、毎日の生活に前向きな変化が見られています。
体調の点数: 8(0が全く不調、10が元気いっぱいの基準)
ご家族の言葉:
「体調が良い日が増えて、学校へ行くのが普通のことになりました。毎日少しずつ前向きに変わっているのを実感しています。」

ご本人とご家族のコメント
治療の感想:
「息子が再び活動的になり、以前のような笑顔を取り戻しました。外に出るのを嫌がっていた頃とは違い、今では友達と遊びに行くことを楽しみにしています。」院長・山口への言葉:
「子供が苦しむ姿を見るのは親として本当に辛いもので、未来が見えない日々が続いていました。しかし、山口先生に出会い、丁寧に話を聞いていただき、治療方針を一緒に考えてもらったことで、家族全員が前向きになることができました。これからも安心して通院を続けたいです。」
院長・山口からの解説
この患者様は「朝起きられない」「不登校」という症状に対し、栄養療法が有効であったケースです。朝起きられない状態や、それに伴う不登校は、自律神経のバランスを整える「セロトニン」という物質が不足することで引き起こされます。鉄分やタンパク質はセロトニンの材料となるため、当院ではまず血液検査を通じて栄養状態を詳しく把握し、鉄分やタンパク質を始めとする不足しがちな栄養素を適切に補うことで、自律神経の働きを正常に戻す治療を行っています。
この患者様は、2021年に自転車で交通事故に遭ったことをきっかけに、嘔気やめまいの症状が現れ、2年間ほど大学病院に通院していました。当初は頸椎の損傷が原因とされ、脊椎外来に通っていましたが改善が見られず、その後、同病院の小児科で起立性調節障害(OD)の診断を受け、内服薬治療や心理カウンセリングを受けていました。しかし、効果が乏しかったため、担当の小児科医が当院の評判を聞き、患者様に通院を提案。こうして当院を受診することとなりました。
初診時の血液検査の結果は、TP 6.9 g/dl、ALB 4.8 g/dl、尿素窒素 12.0 mg/dl、Hb 14.5 g/dl、MCV 91 fl、フェリチン 51.7 ng/mlでした。すでにODの診断が付いていたため、当院初診からプロテインの摂取と鉄剤の補充による栄養療法を勧めました。
1か月後の再診時には、「だるさ、朝の起きにくさ、めまい、吐き気はまだあるものの、起きている時間が長くなり、食欲が増え、受診前よりも改善を実感している」との報告があり、効果を感じ始めていました。その後もタンパク質を意識した食生活と鉄剤の内服を継続しています。
当院での初診時は中学3年生の4月で、高校進学を控えた大切な時期でしたが、真面目に通院し、指導通り自宅での治療も続けてくださったことで、一歩一歩着実に改善していきました。高校の入学式では総代に選ばれ、大きなプレッシャーの中、立派に役目を果たしたとお聞きしました。お母様からその写真を見せていただいたときは、私も本当に嬉しく思いました。
現在は高校生活を満喫している様子で、毎回外来でお話を聞けるのが私の楽しみでもあります。