Health & Cureクリニック 赤坂

Health & Cureクリニック 赤坂

院長ブログ

起立性調節障害を得意とするクリニック

“症状を抑える医療”と“治す医療” ―― 山口里恵が診療で大切にしていること 

2026.4.10

「Health&Cureクリニック赤坂」では、2025年2月から診療体制の一部を見直し、保険診療と自費診療を組み合わせた形へと移行しました。

突然の変更に戸惑われた患者さんもいらっしゃるかもしれません。
しかし、その背景には「本当に患者さんを回復へ導く医療を続けたい」という、山口里恵院長の強い思いがあります。

今回の変更は、クリニックの方針が大きく変わったというよりも、むしろこれまで続けてきた医療を守るための判断でした。

制度の中で求められることと、現場で患者さんと向き合う医師として大切にしたいこと。その間で悩みながら出した決断だったといいます。

今回は、その背景にある経緯と、山口院長が目指している医療についてお話を伺いました。

保険診療から一部自費へ

―― 今回、診療体制を見直された背景を教えてください

「私自身の医療の考え方が変わったわけではありません。

ただ、ここ最近、制度の面でさまざまな指導や要請がありまして、これまでの診療の形をそのまま保険診療の枠組みの中で続けることが難しくなってきた、という事情がありました。

実際、国の制度の中では“こうあるべき”というルールがかなり明確に定められていて、それに合わせた診療を求められる場面も増えてきています。

もちろん制度には制度の役割がありますし、それを否定するつもりはありません。

ただ、その中で、私が患者さんに対して本当に必要だと思っている医療をどうやって続けていくかを考えたとき、今まで通りの形では難しい部分が出てきたんですね。

そこで最終的に、一部を自費診療という形にすることで、これまで大切にしてきた診療を続けていこうという判断になりました。」

「症状を抑える医療」と「治す医療」

―― 先生が目指している医療とは、どのようなものなのでしょうか

「私は、できれば“治す医療”を提供したいと思っています。

もちろん、症状を抑える治療も大切です。
ただ、それだけでは根本的な回復につながらないケースも多いんですね。

起立性調節障害のお子さんを診ていると、

・栄養状態
・腸内環境
・生活リズム

こういった背景が体調に大きく影響していると感じることがとても多いんです。

だから当院では、血液検査で栄養状態を確認したり、食事の内容を見直したり、腸内環境を整えたりと、生活全体を一緒に整えていく診療を大切にしています。

これはどうしても時間もかかりますし、一般的な診療よりも手間もかかります。

でも、その分、実際に回復していくお子さんたちをたくさん見てきました。

だからこそ、この医療を簡単に手放したくないという思いがあったんです。」

「通い続ける医療」ではなく「卒業する医療」を目指したい

―― 先生はよく「卒業する医療」という言葉を使われますね

「はい。私は“通い続ける医療”を目指しているわけではないんです。

本当は、患者さんが元気になってクリニックを卒業していくのが一番いいですよね。

実際に、治療を始めて数か月で学校に戻れるようになったお子さんもいます。

たとえば、小学校6年生の女の子で、最初は学校にほとんど行けなかった子がいました。

栄養状態を整え、酵素ジュースを取り入れ、食事の内容も見直していったところ、数か月後には体調が安定して、秋には学校にも通えるようになったんです。

その後、中学受験にも挑戦して、第一志望に合格しました。

ご家族と一緒に本当に喜びましたね。

症状が改善して、血液検査の数値も安定していれば、治療は卒業です。

私は、そうやって“元気になってクリニックを卒業していく子どもたち”をもっと増やしたいと思っています。」

患者さんと同じ方向を向いて医療をしたい

―― 最後に、患者さんやご家族へ伝えたいことはありますか

「今回の診療体制の変更は、私にとっても簡単な決断ではありませんでした。

制度の中で求められることと、自分が医師として大切にしたい医療。その間で悩むこともありました。

それでも、最終的に選んだのは“患者さんの回復につながる医療を続けること”でした。

ありがたいことに、今通ってくださっている患者さんの多くが、

“多少負担が増えても、治る可能性がある治療を選びたい”

とおっしゃってくださっています。

医療は、医師だけでは成り立ちません。
患者さんやご家族と同じ方向を向いて、一緒に取り組んでいくことがとても大切だと思っています。

本気で体を整えていきたい。
元気を取り戻したい。

そう思っている方と、これからも一緒に歩んでいけたら嬉しいですね。」

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