Health & Cureクリニック 赤坂

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院長ブログ

起立性調節障害を得意とするクリニック

起立性調節障害の“体の中で起きていること” ―― 腸内環境と栄養から見る、新しい視点 

2026.7.3

起立性調節障害(OD)は、「原因がよく分からない病気」と言われることが少なくありません。
朝起きられない、めまい、倦怠感――そうした症状は知られているものの、体の中で何が起きているのかについては、はっきり説明されないまま診療が進むことも多いといいます。

しかし、「Health&Cureクリニック赤坂」院長・山口里恵は、診療を重ねる中である確信を持つようになりました。

それは、起立性調節障害を“症状の名前”としてではなく、体の中の状態から考える必要があるという視点です。

今回は、腸内環境や栄養、自律神経との関係から見えてきた「起立性調節障害の新しい理解」について、お話を伺いました。

起立性調節障害は「原因不明」なのでしょうか

―― 先生は起立性調節障害の原因について、どのように考えていますか?

「一般的には、起立性調節障害は“原因がはっきりしない病気”と言われることが多いですよね。

でも診療を続けていると、そう単純な話ではないと感じるようになりました。

多くの場合、ODというのは体の中で何かが起きている“結果”として現れている症状なんです。

たとえば、立ち上がったときに血圧が下がるとか、めまいがするとか、朝起きられないとか。
それらは確かに症状として現れますが、“なぜそうなっているのか”という根本の部分は、あまり深く議論されていないことも多い。

だから私は、まずそこを丁寧に考えるようにしています。」

腸内環境とセロトニンの関係

―― 体の中で起きていることとして、特に重要だと感じていることはありますか?

「私が注目しているのは、腸内環境とセロトニンの関係です。

セロトニンというと“脳内の神経伝達物質”というイメージを持つ方が多いと思うのですが、実は体のセロトニンの多くは腸で作られています。

そしてこのセロトニンは、自律神経の働きとも深く関係しているんですね。

もし腸内環境が乱れていて、セロトニンがうまく作れなくなっていたとしたらどうなるか。

自律神経の調整がうまくいかなくなり、結果として

・朝起きられない
・倦怠感が強い
・めまいがする

といった症状が出てくる可能性があります。

だから私は、ODの背景には腸内環境の乱れと栄養状態の問題があるケースが多いと考えています。」

「自律神経の病気」で終わらせない

―― 一般的にはODは自律神経の問題と言われますよね

「そうですね。
ただ、“自律神経の問題です”と言われるだけでは、患者さんとしてはどうしていいか分からないですよね。

自律神経というのは、とても大きなシステムです。
だから私は、さらにその奥にある体の状態を見るようにしています。

たとえば、

・栄養状態
・腸内環境
・ミネラルバランス

こういった要素が整っていないと、自律神経も正常に働きにくくなります。

つまり、自律神経だけを見ても根本的な改善にはつながらないことも多いんです。」

症状ではなく「体の状態」を整える医療

―― その考え方は治療にも影響していますか?

「とても影響しています。

症状だけを見ていると、

・朝起きられない
・めまいがする
・学校に行けない

という部分だけをどうにかしようとしてしまいます。

でも、その背景にある体の状態が整っていなければ、根本的には改善しません。

だから当院では、

・栄養状態の改善
・腸内環境のサポート
・食事の見直し

といった“体の土台”を整えることをとても大切にしています。

その結果として、自律神経の働きも整い、症状が改善していく。
そういうケースをこれまで多く見てきました。」

ODを「防げる病気」にしたい

―― 今後、先生が目指していることは何でしょうか

「理想を言うと、起立性調節障害は本来もっと予防できる病気だと思っています。

もし子どもたちが

・腸内環境
・栄養
・生活習慣

について正しい知識を持っていれば、そもそも発症しないケースも多いはずなんです。

だから私は、目の前の患者さんを治すことと同時に、

“ODにならない社会”を作ることも大切だと思っています。

腸や栄養のことを、もっと当たり前の知識として広めていくこと。
それが、これからの医療にとってとても重要だと感じています。」

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