母になって見えた景色 — 患者さんと家族を見る視点の変化
2025.10.13
「自分が母として、自分の子どもを受診させたい小児科医でありたい」
そう語るのは、「Health&Cureクリニック赤坂」院長の山口里恵。
勤務医時代から「家族にしてあげたい医療こそ、患者さんに提供すべき医療」という信念を持ち続け、母となった今、その想いはより強く、具体的になりました。
今回は、母であり小児科医でもある山口院長の診療への視点を伺いました。
「自分がかかりたい小児科医」でありたい
—— 院長が診療の場で一番大切にしているのはどんなことですか?
「私はいつも『自分が母として、自分の子どもを受診させたい小児科医でありたい』と思って診療しています。子どもがいなかった頃から『もしこの子が自分の子どもだったら』と考えて診てきましたが、母になってからはその感覚がさらにリアルになりました。
以前、ある先輩医師に『リエちゃんのやりたい医療は、家族にやりたい医療であって、患者さんにやる医療じゃない』と言われたことがあります。でも私にとっては、家族にしてあげたい医療こそが患者さんに提供すべきものだったんです。」
家族にしてあげたい医療をすべての患者さんへ
—— その考え方に影響を与えたエピソードはありますか?
「昔、小児外科の先生がご自身のお子さんの手術をされる機会がありました。そのとき私は『自分の子の手術って緊張しますよね?』と聞いたのですが、その先生は『いつも自分の子どもだと思って手術しているから同じだよ』と答えてくれたんです。
その言葉に深く感動しましたし、私もそうありたいと思いました。母になった今、その気持ちはさらに強くなりました。
診療では『症状を抑える』ことにとどまらず、その子がこれから何十年も健康に生きていける体づくりを目指しています。だから私は病名や年齢に縛られず、家族全員が元気になれる方法を提案しています。」

家族全体を見る診療
—— お子さんだけでなく、家族全体を見る診療を重視されているそうですね。
「お子さんの不調は家族全体の体質や生活習慣と深く関わっています。同じ家に住み、同じ食事をし、腸内細菌まで似てくる。特にお母さんと子どもの腸内環境は強くリンクしています。
だからこそ、親御さんにも一緒に体を整えてほしいと願っています。たとえば、酵素ジュースを親子で一緒に作って飲むだけで腸内環境が整い、メンタルも安定していくことがあります。お母さんが元気になることで、お子さんの回復も加速するのです。」
母として守りたいこと
—— 母親として大切にされていることを教えてください。
「私は子どもたちにできるだけケミカルなものを入れたくないと考えています。化学物質が原因不明の病気を引き起こす可能性があると感じているからです。とはいえ必要以上に怖がるのではなく、基準を満たした商品を選び、安心して生活できるよう心がけています。
食事については、作れるときはしっかり作りつつ、簡単でたくさん食べられるメニューを意識しています。母親業と医師の仕事を両立するために外注できることは任せますが、『母親でなければできないこと』は絶対に手放しません。」

これからも家族と患者さんの伴走者として
—— 最後に、患者さんやご家族へメッセージをお願いします。
「母になったことで、私は患者さんとご家族を見る視点が大きく変わりました。症状だけをなくすのではなく、家族全員が元気で笑顔でいられることこそが本当の“治る”だと考えています。
もし今、お子さんやご自身の体調で悩んでいるなら、それは家族全体の体からのサインかもしれません。私と一緒に、家族ぐるみで健康を整えていきましょう。」




