学校に行けなかった少女が第一志望の中学に合格するまで ―― 起立性調節障害からの回復ストーリー
2026.5.29
起立性調節障害(OD)や不登校に悩む子どもたちと、そのご家族。
「Health&Cureクリニック赤坂」には、全国から多くの相談が寄せられています。
中には、学校に通うことすら難しくなってしまった子どもたちも少なくありません。
しかし、適切な栄養療法と生活改善によって、体調が回復し、再び学校生活を取り戻していくケースも数多くあります。
今回はその中から、
学校に行けない状態から回復し、第一志望の中学に合格した一人の少女のエピソードについて、山口里恵院長にお話を伺いました。
「学校に行けない」状態からのスタート
―― 最初に来院したときは、どのような状態だったのでしょうか?
「小学校6年生の女の子だったのですが、最初に来院されたのは5月でした。
その時はもう、学校にほとんど行けない状態でしたね。
平日は体調が悪くて登校できず、
土曜日の授業だけ、なんとか1〜2時間滞在できるかどうか…という感じでした。
数か月前に発症していて、すでに心療内科なども受診されていました。
起立性調節障害と診断されて、お薬も処方されていたのですが、なかなか改善が見られなかったそうです。
そうして、いろいろ調べる中で当院を見つけてくださって、来院されたという流れでした。」

食生活を見直すところから始めた
―― 治療では、どのようなことから取り組んだのでしょうか?
「まずお話を伺って感じたのは、やはり栄養状態の問題でした。
偏食がかなり強くて、
炭酸飲料なども多く、栄養バランスはあまり良くない状態だったんですね。
そこで、
酵素ジュース
鉄の補充
食生活の見直し
こういった栄養面からのアプローチを始めました。
ご家族も本当に一生懸命で、
私がお渡しした食事の資料をキッチンに貼って毎日実践してくださったそうなんです。
そういうご家庭は、やっぱり変化が早いですね。」
夏休みをきっかけに、体調が変わり始めた
―― 回復の兆しはいつ頃から見えてきたのでしょうか?
「ちょうど治療を始めたあとに夏休みがあったんですね。
学校のプレッシャーが一旦なくなる時期でもあるので、
その間に体を整えていくことができました。
すると、倦怠感がだんだん軽くなってきて、
ご本人も『体が楽になってきた』と言うようになったんです。
それで、9月から学校が始まるときに
『どうなるかな…』とご家族と心配していたのですが、
9月からほぼ毎日登校できるようになったんです。
体調としても、もう8割くらい元気な状態でした。」

そして迎えた「中学受験」
―― そこから受験まで乗り越えたのですね
「そうなんです。
その後も、
酵素ジュース
鉄の補充
食事改善
を継続していただいて、体調はどんどん安定していきました。
イライラなどの精神症状も減りましたし、
いわゆる“うつっぽい状態”もほとんど見られなくなりました。
そしてそのまま、中学受験に挑戦されたんです。
結果は…
第一志望校に合格。
本当に嬉しかったですね。」
受験前日も、クリニックに相談があった
―― 印象に残っているエピソードはありますか?
「実は、受験の前日にお母さんから連絡があったんです。
『試験の合間の補食って、何がいいですか?』って。
一般的には、飴やチョコレートなどを持たせる方も多いのですが、
私はミネラルの豊富な天然の塩をおすすめしました。
昼休みに少し舐めるだけでも、
体のバランスが整いやすいからです。
そんな細かいところまで一緒に考えながら、
受験当日を迎えました。」
「卒業」がゴールの医療
―― 最後に、このケースから伝えたいことは何でしょうか?
「私はいつも思っているんですが、
起立性調節障害は回復できるケースが多いんです。
もちろん個人差はありますが、
栄養状態を整えて、生活を見直すことで、
体はちゃんと変わっていきます。
このお子さんも、最初は学校に行けなかった状態から、
半年ほどで学校生活を取り戻して、
そして受験まで乗り越えました。
体調も安定して、血液検査の数値も整ったので、
その時点で治療は卒業です。
私は、患者さんにずっと通ってもらう医療ではなくて、
“卒業していく医療”を目指しています。
子どもたちが元気になって、自分の人生を取り戻していく。
それが何より嬉しいですね。」




