“自分を責める前に読んでほしい”——親の不安に寄り添う診療のかたち
2025.7.22
子どもの体調不良を前に、「私の育て方が悪かったのかな」「また責められるんじゃないか」と感じてしまう親御さんは少なくありません。
「Health&Cureクリニック赤坂」では、そんな親御さんの気持ちに寄り添いながら、安心して前に進める診療を大切にしています。
今回は、院長の山口里恵にその想いを伺いました。
誰も、親を責めていないということ
—— 診療の中で、不安や罪悪感を抱える親御さんは多いのでしょうか?
「はい。初診でいらっしゃるお母さんの中には、警戒心を強く持たれていたり、問診の途中で涙ぐまれる方もいます。
でも私は、その姿を見ていつも“本当に一生懸命、頑張ってきたんだな”と感じるんです。
ご家族の体調不良は、誰にとってもつらいものです。“自分のせいかもしれない”と思ってしまうのは、愛情深い親だからこそ。
でも、私たちは決して過去を責めるために診療をしているわけではありません。
目指しているのは、“今よりももっと健やかに過ごすために何ができるか”を一緒に探すことです。」
栄養指導は“否定”ではなく“観察と選択肢”
「栄養指導」という言葉には、少し堅いイメージや、ジャッジされるような印象があるかもしれません。でも実際には、「こういう食生活だったから、こうなったのかもしれないね」と、ひとつひとつ仮説を立てて確認する、いわば観察の時間なんです。
たとえば、問診でうかがった現在の食生活の情報をもとに、必要に応じて「ここをこう変えてみると、もっと良くなるかもしれませんね」と提案する。
それは、決してあなたのこれまでを否定するものではありません。
改善のヒントをいくつか差し出し、その中から「できそうなもの」「やってみたいと思えるもの」を選んでいただく。
私たちがしたいのは“指摘”ではなく、一緒により良い選択肢を探す対話です。

「あなたの選択」を尊重したい
—— 医師として、どのような姿勢で親御さんやお子さんと向き合っていますか?
「私は、診療の中で“こうしなさい”という言い方を極力避けています。
どんなに医学的に“正しい”方法であっても、本人やご家族が納得していなければ続きません。
無理なく取り入れられる方法を一緒に探し、“これならできる”と感じていただくこと。
それこそが本当に役立つ医療だと思うんです。
『あなたとお子さんの健康は、あなたたち自身でつくっていけるもの』。
私はいつもそう信じていますし、その力をもっと多くの方に信じてほしいと思っています。」
一緒に歩く仲間として、味方でいたい
—— 親御さんが安心して相談できる場所でありたいという想いも感じます。
「私たちは医師であり、管理栄養士である前に、一人の親でもあります。
だからこそ、罪悪感や不安を抱える親御さんの気持ちは痛いほどわかります。
“こんなこと話してもいいのかな”と思うことも、どうぞ安心して話してください。
私たちはどんなことでも受け止め、一緒に整理しながら未来への道筋を描いていきます。
子育てには正解がありません。
それでも、健康への一歩を踏み出す勇気が、お子さんの変化につながると信じています。」
親御さんへのメッセージ
—— 最後に、このブログを読んでいる方へメッセージをお願いします。
「もし今、“私のせいかも”と思っている方がいたら、どうかその思いを少しだけ置いてみてください。
完璧な親なんて、誰もいません。
けれど、“変わりたい”と願う気持ちは、すでに前に進む力です。
私たちは、あなたの味方です。無理なく、少しずつ、一緒に歩いていきましょう。」




