「体が変わると、心も変わる」—— 食から始まる起立性調節障害からの再生
2025.11.30
「Health&Cureクリニック赤坂」では、薬に頼らない治療を大切にしています。
その根底には、“体が整うと心も動き出す”という山口里恵院長の確信があります。
今回は、院長が語る「食から始まる再生」について伺いました。
生活習慣病としての起立性調節障害
—— 起立性調節障害をどのように捉えていらっしゃいますか?
「私は、起立性調節障害を“生活習慣病”の一つとして見ています。
原因不明と言われがちですが、決して“理由がないわけではない”んです。
昔は少なかったのに今増えている——。
だとすれば、“今の時代に増えたもの”の中に、原因のヒントがあるのではないかと思っています。
たとえば電磁波、農薬、化学調味料、超加工食品。
私たちの周りは、いつの間にか“ケミカルなもの”であふれています。
それらが自律神経に負担をかけている可能性は、大いにあると感じています。」

腸から心へ—— 添加物がもたらす影響
—— 食と自律神経の関係について、どのように考えていますか?
「たとえば、食品添加物の多くは“腐らせない”ためのもので、
菌を殺すという意味では“抗菌薬”に近い働きをします。
それが体に入ると、腸内の“良い菌”まで弱ってしまう。
腸内では、幸せホルモンとも呼ばれる“セロトニン”が作られています。
その量が減ることで、自律神経が乱れやすくなるんです。
だから、私は“腸活”をとても大切にしています。
腸を整えることで、体だけでなく“心”の回復も早くなるからです。」
酵素ジュースで、体の“流れ”を取り戻す
—— 酵素ジュースも人気ですね。どんな意味があるのでしょう?
「酵素ジュースは、体に“良い菌”を取り込むだけでなく、
代謝を助け、体の中の“流れ”を整えるものです。
現代の子どもたちは、環境的にも栄養的にも“解毒に追われている”状態。
体に入ってくるケミカルなものを排出するために、
ビタミンやミネラルがどんどん使われてしまうんです。
だからこそ、“取り入れるだけでなく出す”ことが大切。
酵素ジュースはその第一歩なんです。
作る過程そのものが、親子のコミュニケーションにもなります。」
ミネラルが足りない日本の子どもたち
—— ミネラルの重要性も強調されていますね。
「はい。本当に多くの子が“ミネラル不足”です。
血液検査では数値化しづらいけれど、体のサインにははっきり出ています。
当院では、ミネラルを豊富に含む天然塩をおすすめしています。
お渡しした瞬間に、まるでポテトチップスの塩をなめるようにペロペロ舐め始める子もいるんです。
それくらい“体が欲している”んですよね。
ミネラルは神経伝達やホルモン分泌にも関わります。
つまり、“心の安定”にも深く関係している。
塩分を控えるのではなく、“良い塩を摂る”ことが大切なんです。」

電磁波・ブルーライトとの付き合い方
—— 食以外にも、日常で意識すべきことはありますか?
「実は、電磁波やブルーライトの影響も見逃せません。
もちろん過剰に怖がる必要はありませんが、“予防原則”の考え方は大切です。
たとえば、寝るときに携帯を枕元で充電しない。
できれば1メートルは離す。
動画を見るなら、タブレットではなくテレビ画面で見る。
どれも“今日からできること”ばかりです。
副作用もありませんし、誰も困らない。
小さな積み重ねが、自律神経を守ることにつながります。」
“信じて実践する力”が、治療を変える
—— 実際に回復された患者さんの印象的なケースはありますか?
「はい。ある小学生の女の子のご家庭です。
お父さんが毎回付き添ってくださって、最初は“お料理とか大丈夫かな…”と思っていたんです。
でも、その方が本当に私の言った通りに全部実践してくださって。
酵素ジュースを作り、天然塩を取り入れ、食事もすべて手作りに変えた。
インスタント食品中心だった生活を見直して、
味噌汁もご飯も丁寧に作るようになったんです。
すると、半年も経たずに娘さんは卒業しました。
“信じて続ける力”は、何よりも大きな治療薬だと思います。」
“体が変わると、心が動き出す”
—— 最後に、患者さんとご家族に伝えたいことはありますか?
「体は、食べたものでできています。
そして、心はその体の中で動いているんです。
だから、“体が変わると、心も変わる”。
私はそれを、日々の診療で何度も目の当たりにしています。
どんなに不安でも、できることから始めてほしい。
食卓を見直すことが、家族の笑顔を取り戻す第一歩になるはずです。
“食から始まる再生”——
それは、体を整えることを通じて、心と暮らしを整えることなんです。」




